8月の満月「スタージェンムーン」──アムステルダムと等々力をつなぐ夜空の記録

ライフスタイルの感性

私は毎月、満月を眺めています。
私と同じように、アメリカ先住民(ネイティブアメリカン)も、月ごとに満月に特徴的な自然の恵みや出来事を込めた名前をつけて、暦のように使っていました。8月の満月は「Sturgeon Moon(スタージェンムーン)」──北米の五大湖や大河で、この時期に大型のチョウザメ(Sturgeon)がよく獲れたことに由来するそうです。

先週土曜(8月9日)、アムステルダムの夜空に8月の満月Sturgeon Moon(スタージェンムーン)が昇った。7月のバックムーンと違い、今回は比較的高い位置。だからこそ、街のビルの窓越しや屋内からでもくっきりと見えました。

街中に現れる満月──シリーズ内の“違い”

6月のストロベリームーン、7月のバックムーンは比較的低くい位置に出るため、運河沿いを自転車で走り回って“抜け”を探す必要がありました。こんな時は、遮るものがない広々とした平原や川沿い、森の中の木々の間から漏れてくる月明かりが似合うと思って、そういう場所に昇る月を探したんです。

アムステルダムで撮影したストロベリームーン(満月)
アムステルダム川から望む満月(ストロベリームーン)

対してスタージェンムーンはこれまでよりも高い位置にでる。まだ夏至から一ヶ月も過ぎていないので、夜のとばりが訪れるのは22時を過ぎることになりますが、それでも月を探す時間は増えます。
だから、今月は街中に昇る満月をテーマにしました。市街に昇る月と我々人の営みが対比された風景が獲れるのではないかと思って。夜のアムステルダム。窓、ガラスファサード、橋の上──“街が額縁になる月”を撮りました。

アムステルダムの街並みに浮かぶスタージェンムーン(8月の満月)
高い位置に昇る8月の満月「スタージェンムーン」(アムステルダム)

同じ日、日本でも

偶然にも同じ日、日本では川崎フロンターレの試合が等々力陸上競技場で行われました。ゲームは序盤で1人退場し、前半のうちにもう1人退場となり、惨憺たるゲーム結果となりました。普通なら、スタジアムの雰囲気も最悪になるところですが、チームとサポーターの双方が、そうならないようにお互いに支え合ってスタジアム全体でゲームを作り上げました。その結果、チームとサポータの関係はより強固なものとなり、恐らく、フロンターレサポータの間では長く語り継がれるゲームになったと思います。

奇しくも、そんなゲームを満月が見ていました。

等々力陸上競技場に昇る満月(スタージェンムーン)
等々力陸上競技場に出た満月

等々力の現地と、アムステルダムの満月。
国は違っても、同じ月。等々力でフロンターレのゲームを見届けた月を今度は7時間の時差を経て、私がアムステルダムで見ました。

第4話では、2つの都市の“神秘的な満月”を見比べています。

近日公開:満月シリーズ第4話

Sturgeon Moon をテーマにした第4話を近日中にnoteで公開する予定です。
このマガジンを発刊する時に、AIに意見を求めたら「noteという市場の特性や、あなたのキャラクターを考えると、現時点で売れる可能性は皆無に等しいので、この記事に費やす時間があれば、先ずはnoteにおけるご自身の認知を確立されることに注力されるべきです。」という返答が返ってきました。

それでも、書きました。冬の季節に春の月の話を書いて誰が読みたい?
”この為に、25km、2時間半も自転車漕いで走り回ったんだぞ”、”今書かないで、いつ書くんだよ?”
という訳で、第4話公開前に、まだの方は過去3話も是非に。

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