川崎フロンターレ vs 福岡|25年ぶりホーム敗戦レビューと編集後記

サッカー×組織論

先日、noteに福岡戦のレビュー記事を公開しました。
それにしても、今節は番記者さんやライターの方々もレビュー記事を書くのに相当苦労されたのではないでしょうか。

なにしろ、前半のうちに2人退場で数的不利となり、スコアは2-5。フロンターレの今季最多失点となる大敗です。
サッカーのゲームとして見れば、「2人少ないんだから仕方ない」と結論づけられてしまい、そこから深い考察をするのは簡単ではありません。

私自身、普通なら観るのも嫌になってしまう展開でした。ところが、この試合に限ってはそうはなりませんでした。
その理由は、選手たちが最後までなんとかしようと走り続けていたこと、そしてサポーターが最後まで声を上げて後押ししていたことにあります。


卵が先か、鶏が先か

「選手が諦めないからサポーターが後押しするのか、サポーターが後押しするから選手が諦めないのか」。
卵が先か鶏が先かのような関係ですが、結果として惨憺たるスコアで終わったにもかかわらず、観終わった後に不思議と落ち込むことも、諦観に支配されることもありませんでした。

むしろ頭が冴えて、いろいろな思いが駆け巡り、特に「長谷部監督はいま何を考えているのだろうか」という点に思考が集中しました。


監督なら、どう言うのか

自分が監督ならどういう言い方をするか──そんなことを思わず考えてしまいます。

例えば、実際には勝ち点1でも十分で、勝ち点3など到底無理な状況。
「無理をせず1を取りにいこう」と言いたい気持ちはあっても、ストレートに言えば「試合を投げた」と受け取られかねませんし、モチベーションも下がってしまうかもしれません。
では逆に「最後まで3を取りにいこう」と言った方がいいのか……。

半年以上、監督の姿を見てきて、多くの方も薄々感じていると思いますが、長谷部監督は人格者で良い人でありながら、かなりの“天邪鬼”でもあります。
だからこそ、思ったことをそのまま言うことはまずないのではないか──そんなことを考えながら文章を書いていました。


指示を受ける側なら

また、自分が選手で監督の指示を受ける立場だとしたらどう解釈するだろうか、ということも頭に浮かびました。

「監督がこう言うときは、実際にはこう考えているはず……。でも、それは少し難しいんじゃないか?」
そんなふうに、言葉と意図の間を読み取りながら動く選手の姿も想像されました。

試合を追いかけながら、時折浮かぶこうした風景をメモに残し、それを整理して記事にまとめていった──。
そんな舞台裏が、このレビュー記事のもうひとつの側面です。


サッカーとビジネスは同じ人間がやっている

フロンターレを追いかける中で、関係者と話す機会も少なくありません。
そこで気づいたのは、サッカーとビジネス、舞台は違ってもやっているのは同じ人間だということです。
だからこそ、選手や監督が直面する葛藤や駆け引きは、私たちが日常の仕事で経験することと重なるのです。

私はサッカーのプロではありませんので、戦術論や技術論を深く語るつもりはありません。
ただ、こうした「別の角度からの見方」を提示するのは、私ならではの書き方であり、そういう視点があっても良いのではないかと思っています。


note記事へのご案内

こうした舞台裏を経て完成した福岡戦レビューは、noteにまとめてあります。
「実際にどんな試合だったのか」「なぜ退場者続出の中で“面白い試合”になったのか」──その詳細はぜひnoteでご覧ください。

👉 福岡戦レビュー記事はこちら

今回から有料設定としていますが、Xで拡散していただければ無料で読めるようにしています。ぜひシェアして、多くの方に読んでいただければ嬉しいです。


結び

試合そのものが特別だったからこそ、記事にする過程もまた特別な経験でした。
こうして「編集後記」を残しておくことで、レビュー本文とは違った楽しみ方をしていただければと思います。

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