── ChatGPTとGeminiと考えた市場分析と実験記録
はじめに
最近のnoteを見渡すと、AI関連記事が急増しています。
ただ、その多くは「AI副業」に直結したものばかり。「初心者でも月〇〇万円稼げる」といったキャッチコピーが目立ちます。
一体── AI副業以外のテーマは、本当に「読まれる」のか?そして「売れる」のか?
この問いをめぐり、私はChatGPTと議論を重ね、最終的にはGeminiにも意見を求めました。さらに実験として、note記事「AIで議事録をここまで自動化」を執筆・公開しました。
この記事は、その議論と検証のプロセスを記録したものです。
1. ChatGPTとの議論:結局は「副業偏重」?
最初にChatGPTに問いかけたのは次の命題です。
「AI副業以外でnoteの記事は読まれるのか、売れるのか?」
ChatGPTの答えはこうでした。
- AIへの関心は高い。
- 副業以外のAI記事でも「読まれる」し「売れる」。
- 特に「すぐに役立つ実用的ノウハウ」が提供できれば有料記事として成立する。
一見もっともらしい回答ですが、突っ込んで聞いてみると、その「ノウハウ」の例は議事録・報告書・プレゼン資料作成など、ほとんどが業務前提でした。
しかし現実には、多くの会社ではAIの業務利用はまだ制限されています。
そのような環境下で、使えない知識やノウハウを読者が「お金を払ってまで」買うでしょうか?根拠となるデータや情報はどこにあるのでしょうか?
この疑問を突きつけると、ChatGPTは「根拠は感覚ベースだった」と認め、最終的に「AI記事は読まれるが、売れる領域は副業直結に偏る」と前言を翻しました。
2. Geminiの見解:新しい収益軸の登場
これを聞いて、ChatGPTはユーザーの顔色をうかがい、ユーザーが満足しそうなことしか言わないといういつものパターンに陥っていると判断した私は、Deep Researchが強みのGeminiに質問することにしました。プロンプトは次の通りです。
「AIテーマは読まれるが、売れるのは副業に偏っている。
この理解は合っているか?」
Geminiは、40以上のwebサイトを調査した上でこう結論しました。
- 仮説(読まれるが、売れるのは副業偏重)は現状では正しい。
- しかしnoteが始めた AI学習データ提供プログラム は大きな転換点。
- 記事は「読者への販売」という従来の目的だけでなく「AI企業へのデータ提供」という新しい収益源を持つこととなった。
つまり、AIテーマの記事は「副業以外では売れない」という理解は部分的に正しいものの、長期的には別の道が開けつつある、という分析でした。
3. 実験:議事録自動化記事で需要を検証
これを聞いても、私としてはまだ納得がいかなかったので、「すぐに役立つ実用的ノウハウ」を提供できる記事を実際に書き、反応を見てみることにしました。そうして実験としてnoteに投稿したのが「AIで議事録をここまで自動化」という記事です。
なぜ議事録か?
実務時代、議事録は常に悩みの種でした。上司によって好む形式が異なるからです。
- 一問一答式で全発言を記録
- 要約形式で会議の流れを示す
私は両方を組み合わせて作っていましたので、結果として作成には膨大な時間と労力を要しました。同じような悩みを抱える担当者は多くいると思います。
ところが今や、AIを使えば文字起こしと整形を自動化でき、労力は大幅に減ります。実際の業務利用は制限されていても、「どうなるのか試してみたい」と思う人は少なくないはずです。
この記事の執筆は、「AI副業以外の記事は読まれない」という仮説へのアンチテーゼ。
需要がどの程度あるかを検証するための挑戦でもありました。
まとめ:AI記事の「読まれる」と「売れる」の狭間で
- ChatGPT:AI記事は「副業以外でも売れる」と主張したが、根拠は曖昧。
- Gemini:現状は副業偏重だが、新しい収益軸が生まれつつあると分析。
- 私:現在の状況だけで判断すれば「副業」オンリーかもしれないが、「副業以外の記事」の需要は今でもきっとある。
今回noteで書いた「AIで議事録をここまで自動化 ─ ChatGPT(OpenAI)とGoogleで試した実例&テンプレ公開」はこうした実験的な意味合いを込めた記事です。── 現時点では副業が有利。しかし副業以外にも、新しい可能性を探る価値はあると私は思っています。
さいごに
もしこの記事が参考になったら、ぜひ以下もご覧ください。
- AIで議事録をここまで自動化 ─ ChatGPTとGoogleで試した実例&テンプレ公開
- マガジン「59歳、AIと再起動中」では、AIを実務や創作にどう活かせるかを継続的に検証しています。購読いただければ、今回のような実験記事をシリーズで追体験できます。
👉 あなたは「AI副業以外の記事」に価値を感じますか? コメントでぜひ教えてください。
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